レイモンド1巻の魅力とは!?レイモンド1巻ハツバイ記念! この単行本の魅力に迫る・・・・・!! ☆その1. こんなんとことか魅力です。 ●8ページだからこそ出来る、ひとつのギャグを柱においたゴリ押し逃げ切り走法!! 1話8ページ(ちなみに「ラブやん」は24ページ)という、とっても短い連載なので、ガバッと勢いつけまくり、一気にそのまま逃げ切っていく爽快感がなんともステキだ!!。 ●10ページ描くのはムリのムリムリなので始まった2ページコラム「田丸汁詩」がおもしろい!! 田丸先生があと2ページ多く描けへんかったから始まったと言ってもいいような感じのコラム「田丸汁詩」。田丸浩史が初めての連載を持った伝説の少年誌「少年キャプテン」からつきあいのある、頼もしすぎる担当・Tさんが、その身を削って田丸浩史とガチンコ対談してくださってます。内容としては、それはもう田丸浩史のデビューのことから、影響を受けた漫画家さまのおはなし、ライバル漫画家さま(大物メガネ漫画家さま)をゲストに迎えてのアツすぎるメガネのおはなし、てきとーに作画しりとりなどなど、もりもりだくさん。 そんな対談形式活字記事も、単行本に漏れなくついてしまっているぞ!! ●扉絵の瑞希は何の衣装? たぶん、補足しないと分かんないと思うんですけど、単行本の表紙を開いて出てくる見返り美人な瑞希さん、一休さんの服とか身にまとっています。ほんとのところは表4側に入る予定だったものの、服にしっかり返り血まで描き込まれちゃってるせいで、扉絵まで降格しちゃったりとか。ドンマイ。 ●連載んときにやっちゃってた、あの間違いがなかったことになってるぞ!! このまんがにおける影の主人公・一休さんが、華麗にデビューを果たしてくださった第5話。このおはなしにて、瑞希がネタバレかましをやっちゃってるわけですが、その内容ってば連載当時はなんともとんちんかんなものだったり。それが今回、まるで何事もなかったかのように直ってしまっているぞ!! (個人的にはあの間違いはギャグだと思っていました。) ●連載版でみんなに好評だった、あのロゴが影も形もなくなっているぞ!! そういやこのまえ最終回の同人誌があまりに話題になりすぎてどうにかなってしまったあの有名まんが、ドラにあまりに似すぎているにも関わらず、ぜんっぜん問題にならなかったあのステキロゴ。 ドラそっくりな、そんなロゴ。 それが、単行本ハツバイを機に、なんだかアメリカ風味に変わってしまっているぞ!! (でもエイジ連載ではいつものまんま。) ☆その2. 出てくるヤツラはクセモノばっかし。 ●倉橋瑞希 本作の表の主人公。とっても勝ち気で、クラスの男子を軽く束ねるメガネがキュートな小学5年の女の子。机の中からいきなり出てきたレイモンドをはた迷惑と思いながらも、とりあえずうちに住まわすことを許可している。とりわけ、西村、山添と仲が良く、よくふたりをジュースを買いにパシらせたりする。キメゼリフ「私がジュースと言ったら午後ティーのレモンと決まってるでしょーがっ!!」。 ●レイモンド 黒人海兵型ロボット。将来、さる重要人物を産み落とすことになる瑞希を守ったりとかするために、はるばる未来からやってきた。最初は日本語が理解できなくて、誤解を生んで警察さんに捕まるも、なぜだかすぐに瑞希のもとへ戻ってきてた。瑞希らと打ち解けてからは、何かとイヤらしいアメリカンジョークで瑞希をおちょくったりとかしているが、たいていその都度塩水飲まされたりなどのイタイタしい返り討ちに遭っている。股間のチャック(第4次元ファスナー)から引き出される未来アイテムは、いろいろスゴイぞ!! ●瑞希ママン 瑞希の母。かなりのコアな一休ファン。以前、外国人とつきあってたことがあるせいか、フランス・イタリア・イギリス語はペラッペラ(本人談)。なれど、それらとは文法が全く異なるアメリカ語はほとんどだめ(本人談)。そんな苦手なアメリカ語でのレイモンドのコンタクトに、いらん卑猥な解釈付けて、さっさと警察送りにしたりした。何回も。 ●一休さん 本作の裏の主人公。真の主人公と言えなくもない。フツーにとんちをひねり出し、周りのヤツらを圧倒しようとしたとこで、奇しくも瑞希に邪魔されて、その場をなかったことにするために、大量殺人したりした。このタイムパラドックスにより、何とか龍雲と並ぶ大量殺人鬼として歴史にその名を刻むことになってしまう。あるときレイモンドが乗ってきたタイムマシンにしがみついて、なんだか現代世界に流れて来ちゃってた。今後の連載では、話にアクセントを付ける意味で、ロボットアニメ「トランスフォーマー」で言うところのデストロンサイドみたいな感じで、たまーに一休さん中心話が出てくる予定(であると個人的に期待)。 ●西村 瑞希のツレ兼パシリ。どっちかっていうとヘタレタイプ。思春期入り立てなお年頃なせいか、たわわなオパイを見ると、触りたくって仕方がなくなる性癖を持つ。レイモンドに身ぐるみ剥がれて木に縛り付けられたとかいう美しい過去がある。 ●西村(ver. 正義の味方) 西村が思い描いた最もなりたい姿。レイモンドの未来アイテム「変身ポンプ」によりその具現化に成功した。とりあえず、変身ポンプの能力は変身するだけなので、必殺技とかそんなものは全くない。 ●山添 瑞希のツレ兼パシリ。どっちかっていうと好奇心旺盛猛々しいタイプ。ショタコン女家庭教師にンモウすんごいことをされかけた過去があるが、自らそれを記憶の奥底に閉じこめて、今まで健気に生きてきた。オールバックな髪型が割とキュート。 ●山添(ver. 悪の女家庭教師) 変身ポンプによって具現化された山添のイメージ像。世界を闇に陥れる悪の帝王を教える、グラマラスでメガネな女家庭教師。そのモデルとなってるのは、奇しくも記憶の奥底にあるショタコン女家庭教師だったり。 ●塾の先生 レイモンドに日本語教えた陽気な外人。一発キャラ。1週間でその任務を終え、てきとーに愉快なことを言って去って行った。キメゼリフ「イエース オケーイ ロケンロー!!」。 ●チンネン 一休さんが瑞希のせいでとんちに詰まる中、あきれかえってツバ吐き付けて帰って行こうとした同僚坊主。一休さんが殺人鬼と化した原因の一端を担っていると言えなくもない。 ●元祖女家庭教師 山添が小学2年のときに教わっていた家庭教師。アメ(自分の入った風呂の残り湯)とムチ(ケツタタキ)を巧みに使いこなし、熱心に勉強を教え込んでたステキ人。実は当時その近辺でヒンパツしていたショタコン性犯罪の犯人で、山添に牛乳とセンメンキによるとっておきのオシオキをしようとしたところで残念ながら警察さんの御用となった。 ●清岡 瑞希の想い人。物静かですっごく頭がよくて、とにかくとってもイイヤツな、ステキメガネ少年。たぶんドラで言うところの出来杉くんみたいな人。西村と間違えられて瑞希にパシらされるが、そんな事実はその一週間後の瑞希によってなかったことにされている。 ☆その3. 夢いっぱいな未来アイテム。 ●第4次元ファスナー(Fourth Dimension Zip) 未来から来た黒人海兵型ロボット・レイモンドが穿いてるズボンの股間のチャック。そのチャックの向こうは、未来アイテムをたくさん置いてる第4次元空間につながってたり。レイモンドがそこから未来アイテムを取り出す様は、まるでのっぴきらないおっきなち○こをむりやり外へと解放しているようで、極めて壮大だぞ!! ●どこでもヘリコプター(Anywhere Chopper) たぶんフツーのヘリコプター。後述する"アレっぽいもの"が欠陥品なためか、未来の世界で空を飛ぶのはコイツのほうが通常らしい。レイモンドったら、こんな重いものを家んなかで出したせいで、瑞希の部屋の床にでっかい穴とか作ったりした。 ●ピストル 未来の護身具。レイモンドによれば、これを人に向けると、その人はなんと、死ぬ。そしてレイモンド、コレ出したおかげで、そんなこともあろうかと待ちかまえていた警察さんに連れてゆかれる羽目になった。 ●タイムマシン なんというかその、タイムマシン。コイツが未来で発明されたおかげで、レイモンドが現代世界に現れたり、あと一休さんが日本屈指の大量殺人鬼になったりした。まさに悲劇を生み出す悪魔の道具と言っても過言ではない(過言かもしれない)。 ●どこにでも小窓(ドコラヘンデモ小窓) ドアじゃまるまるパクリなので小窓。背後にいきなり現れて神隠しのごとくさらっていくにはモッテコイの、便利な小窓(そうやって西村・山添は拉致られて、一休さんにさらされて殺されかける恐怖を味わったりした)。 ●変身ポンプ 一見するとアブナイお注射だが、実はひとたび注入すれば3分間は望みの姿に変身できる、まさに夢のようなアイテム、変身ポンプ。1巻収録分のなかではコレがいちばんロマンがあると思われる。しかしながら、望みの姿を思い描かず打たれたときは、体の形をつかめずに、ドロッドロなる姿になったりもする。そういう意味では、これはやっぱりアブナイお注射。 ●アレっぽいもの ちっさいフォームでいかにも頭につければ空とか気軽に飛べそうな気もするアレっぽいもの。しかし『レイモンド』の世界では、物理法則などは忠実に再現されているため、コレをつければ空は飛べるがそれと同時にとんでもない目に遭うことになる(身体が高速回転)。そんな危険をはらむためか、未来の世界では実は早々に回収されてた激ヤバ超レアアイテム。山添は、そうとは知らずにいい気になって装着し、犠牲となって頭から流血、救急車に運ばれたりとかしてた。 ●牛乳とセンメンキと、ほかいろいろ かつて山添の家庭教師が最終手段のオシオキのために準備していたヒミツ道具。実は未来道具でもなんでもない。しかしながら、コレをやり遂げられた暁には、ケツガバガバなどという、ある意味"未来的感覚"に目覚めることは間違いないと思われるので、こっそりここに紹介することにした。 [番外編] ●北米版無修正アニメ「一休さん」 いろんな困った局面を、とんちをひねって切り抜けてきた一休さん。この活躍はアニメにもなって、世のこどもたちに多くの夢を与えている(20年くらい前の本当のはなし)。 さて、『レイモンド』での一休さんはというと、瑞希の介入のおかげで殺人鬼になっているわけだが、そんな姿も彼らの世界ではキチンとアニメになっている。ただし、あまりにバイオレンスが過ぎるせいか、修正追加という形で。その修正がかかっていない北米版を逆輸入したものが、北米版無修正アニメ『一休さん』である。 マニアの間では、このアニメを視聴するにあたり、哀れなエモノの処刑方法を思いついたときのキメゼリフ「閃いた!!」が出れば、テレビの前で「イヤーーーッ!!」と叫ぶというのが常識的ルールとなっている。そしてその行為は「ストレスの解消にもなる」って、"みの"にも絶賛されているのだ!! [1巻ハツバイ記念イラスト] うちのお隣りブログのみはちろ~さんが描かれた『レイモンド』のイラスト。主人公・瑞希が、剛田ニズムに則りバットでレイモンドをシバいていたりとか、それを見ちゃった西村や山添が恐れおののき震え上がっていてるのとかがとてもイカしています。あと、背景で包丁もってる一休さんや、それをオッカケてるコアな一休ファンの瑞希ママンもとってもステキです。 (画像をクリックすると、オリジナル画像(ひとまわりおっきい画像)が見られるみはちろ~さんのブログ記事にとびます。) <関連リンク> ・WEBエイジ ・富士見書房 ジャンル別一覧
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